気ままに48

48グループのヲタ活の雑多な記録

「第19回はるか村村民会議公演」&「山田の友達ここにいますよ公演」(2022.01.20)

2022.01.20 Thu
「第19回はるか村村民会議公演」&「山田の友達ここにいますよ公演」

 

雪が積もる道を通って、NGT48劇場に到着。
受付の人に引いてもらった座席のクジは35番で、4列目ほぼ中央の良席だった。

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前半ははるか村村民会議で、今回が19回目の公演となる。NGT48の推しメンである、はるるんこと小越春花ちゃんが中心となる公演で、自作の団扇とペンライト3本を持った万全の体制で臨む。


公演がはじまる。
前回の公演から、「ポンコツな君が好きだ」が最初の曲になった。セットリストは、あたたかくて、ゆるい感じの曲が続く。

はるか村村民会議公演の特徴は、はるるんが台本を書く寸劇である。今回のテーマは、やひこちゃんと千伽奈ちゃんの生誕祭で、今後はるか村村民会議を生誕祭に選びたくなるように勝手に祝ってしまおうというものだった。寸劇では2人に手作りのはるか村の花冠が渡され、ケーキの小道具を使った火消しのセレモニーがあった。手紙ははるるんが読み上げていて、真面目に解説するのもバカバカしいので詳細は省くが()、やひこちゃんと千伽奈ちゃんは双子設定で、手紙は母親からのもので、オチは最後に未遥ちゃんの母親からの手紙ということがわかって、手配を間違えたスタッフさんはポンコツ~ということで終わった。

はるか村の公演が終わり、換気休憩の時間を挟む。お目当てのはるるんの出番が終わり、本来ならばここからはオマケのようなものである。しかし語りたいのは、むしろここからのことである。

山田の友達ここにいますよ公演(通称山ここ公演)は、沙空ちゃんが卒業して、リニューアル後、初の公演である。野絵ちゃんは2月の卒業を発表しているので、残り1ヶ月しかない中での異例の公演内容の変更である。どんなセットリストになっているか、興味津々といった感じで開演の時間を迎える。

山ここ公演のセットリストは以下のとおり。

 1.LOVE TRIP
 2.センチメンタルトレイン
MC:ソロパートの説明(山田野絵
 3.シアターの女神(大塚七海ソロ)
 4.ツンデレ!(清司麗菜ソロ)
 5.そこで犬のうんち踏んじゃうかね?(諸橋姫向ソロ)
 6.天国野郎(山田野絵ソロ+途中から3人も加わる)
 7.Which one
MC:次の春夏秋冬ブロックの説明(山田野絵
 8.桜、みんなで食べた→春
 9.ごめんね、SUMMER→夏
10.君だけが秋めいていた→秋
11.細雪リグレット→冬
映像
12.下衆な夢→過去
13.嫌いなのかもしれない→現在
14.根も葉もRumor→未来
15.暗闇→現実世界に戻る
MC:前のブロック(過去・現在・未来のタイムスリップ)と次で最後のブロックに入ることの説明(山田野絵
16.最終ベルが鳴る
17.僕だけのvalue
18.永遠より続くように


山ここ公演の特徴は、MCがほとんどないこと、そして生歌であるというところである。MCの時間が短いため、1時間の尺の公演なのに、曲数が18と異常に多いセットリストになっている。自己紹介MCもなければ、お決まりの最後の曲振りもない。これは、公演のプロデューサーである野絵ちゃんの、MCではなく、パフォーマンスで勝負しろというポリシーに従ったものだろう。自己紹介MCがない代わりに、1人ずつメンバーのキャラクターに合ったソロ曲を披露する場が用意されている。やひこちゃんの曲の選択だけクエスチョンマークがつくが、これは本人の実体験に基づいたものらしい。

劇場が最も沸いたのは、「根も葉もRumor」のときだった。見覚えのあるイントロのポーズでまさかと思い、一瞬目の前で何が起こっているか、理解できなかった。息が詰まったような状態のまま、4人のパフォーマンスを見守っていた。

体力的にハードなセットリストが続く中、休憩なしに「根も葉もRumor」がはじまって、そもそも生歌を想定している曲ではないのに、4人編成でそれをやり遂げようとしていて、どうみてもしんどいのに、それでもどうにかするんだというメンバーの強い気迫が伝わってきた。

曲が終わったときに、声出しが禁止されているはずの劇場で、フゥーッと歓声が上がった。それもひとりではなく、複数人の。これはコロナ禍になってからはじめての経験である。

その後のMCで、野絵ちゃんはセットリストの解説をしていて、「根も葉もRumor」は未来を表すと言っていた。それは、野絵ちゃんがいなくなった後に残された山ここメンバー、そしてNGT48にとっての未来である。

NGT48で未来の曲と聞いて、誰もが思い浮かぶのは、「Maxとき315号」だろう。しかし、野絵ちゃんは「未来はいつも思ったよりもやさしくて~」と謳われていたような、ポジティブで楽観的な未来を描かなかった。「根も葉もRumor」を選んだのは、話題となった過酷なダンスパフォーマンスを通して、苦しくても新しいことに挑戦してほしいという残されたメンバーに対してのメッセージなのだろう。野絵ちゃんは自分自身が先頭に立ってパフォーマンスすることで、最後に背中を見せようとしたのだろう。


最後の曲「永遠より続くように」を観ているとき、自分の目から涙が溢れそうになった。言葉にするのは難しいが、野絵ちゃんが卒業するから寂しいという単純な理由からではない。メンバー4人の表情が本当に楽しそうで良い表情をしていて、この楽しい時間が永遠より続くようにという気持ちが伝わってきて切なかったし、発散するエネルギーがとにかく眩しかった。これが最後の曲だという曲紹介はなかったけれど、最後の曲だということがわかった。


公演が終わり、お見送りがはじまった。野絵ちゃんはお見送りで目の前を通り過ぎて行く何人かのオタクに泣いた?と声をかけていた。泣きそうになったのは、自分だけではなかったようだ。

自分の番が来て、はるるんに団扇をみせると、いつもありがとうと声をかけてくれた。山ここ公演の影響か、観る側の自分もなぜか疲れていて、頭がぼーっとしていたので、はるるんがどんな表情をしていたか、残念ながら覚えていない。

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劇場のロビーを抜けてラブラ2を出た。「根も葉もRumor」のことだろう、あれは声出ちゃうと興奮気味に語るオタクたちの脇を通って、帰路につく。